青森県株式会社のケース(19)vol.089

通常、Q&Aのコンテンツが充実するにつれて、わざわざ質問するまでもなく疑問が解消することが増え、そのぶん実際の問い合わせ件数は減ってくるものだが、青森社にはいまだに結構な数のコメントが書き込まれ、回答のための更新頻度が実に高い。

毎日のようにというより、日に何度もの最新記事が投稿されていることがよくある。

あなたは、WEBページの切替わりに要する時間を節約するため、記事のテキストデータだけを【法人】に取り出させてWORDに並べてみた。

手早くスクロールして数十の記事を流し読みしてみた感想は
(これは『情報コンテンツ』だ)
だった。

問い合わせに対して「係りの者からお返事申し上げます」といった、ユーザーの感情に届かず、特別な余韻も残さないような、単なる情報のインアウトではない。

たとえて言えば、教えを乞う相談者に対し、特別な能力を持った『先生』が導いているような状況が作り出されている。

そこには“感謝”や“畏敬”の念があり、それらを表現する言葉が連綿とつづられている。

質問(相談)内容も、次のようなものがほとんどだ。

「○○(国や地域)で見た、こんなデザインのテーブルを探しているのですが、名前とか価格などわかりますでしょうか?」

「◇◇を手に入れたいのですが、輸入取り扱いの業者があれば教えてください」

「居間にこんなサイズのスペースがあって、“魅せる小物”を置きたいと思うのですが、しっくりくるお手頃家具はありますか?」

「DIYを始めたいのですが、この間取りなら何から手を付けるのが無難ですか?」
など、ライフスタイルアドバイザーのような評価を受けていることが読み取れる。

このブログには複数の社員がハンドルネームで投稿しており、<スタッフ紹介>のページにはそれぞれの自己紹介が記されていた。全部で12名いる。

【法人】に、ハンドルネームが誰のことなのかと訊ねてみると、東京と大阪の営業事務を担当する1名ずつと、本社の営業事務10名だ。

数人のスタッフには、すでにファンまでついている。
ダントツ人気は、東京と大阪の事務担当者2人である。

ユーザーが書き込むコメント欄の内容もテキストデータ化したところ、彼女たちをご指名の質問や、助言に基づいて買ってみたらすごくよかったなどのお礼が多数見える。

(なるほど。『識者』はここにいたか)

業務のほとんどが本社へ集約されてヒマな下部組織である2拠点が、全く軽んじられていないのは、社長の人柄が浸透しているからなのはもちろん、おそらくこれも重要な理由だろう。

しかも『活動誘引型』。
つまり、自身が積極的に活動するリーダーというよりも、フォロワーたちを補佐してスムーズに行動を起こさせるタイプだ。

東京と大阪のカリスマ2人以外のメンバーたちにも、それほど多くはないが固定のファンがいる。

自己紹介に得意分野が書かれているので、ユーザー側から見てキャラクターの切り分けが為され、担当者の特徴を覚えやすいため、続けて質問しているうちにそうなってしまうようだ。

《続く》

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