青森県株式会社のケース(20)vol.090

(『神対応』する『事務員』か)
さっきから収まりどころが見えなかったフレーズたちが、ここへきて一気に行き場を得た。
社長が醸成した多神教的な社風の中から、幾柱もの神々が生まれ、すでに働きを示している。

自由度の高い社内の雰囲気の中で、レンタル品の選別や手配に精を出すことの副産物として、家具の見つけ方や調達方法、そして活用実態についての知見が社員たちに凝縮された。

一部の社員の中には、さらに関心が高まって、海外の流行やアンティーク品について誰よりも詳しくなり、欧米のメーカーや商社又は愛好家のSNSサイトで交流し、日本のメディアでも紹介されていないニュースや事例に精通しているメンバーもいる。

あるいは、国内メーカーの下請け企業とつながりをもって、製作現場に出入りするうちに、素材や機械工具の扱いに精通し、DIY好きが高じてログハウスの組み立てまで行えるメンバーもいる。

それらの社員が、それぞれの知見を活かして自社の質問サイト(ブログ)の中で消費者との関係を築いている。

あなたの思惑どおり、会社というよりも個人が前面に出た形で、直接に消費者と深くつながっているわけだ。

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