「社長は、市場の転換と拡大を手掛けたのですが、その時最も重視したのは『市場における自社戦力の留保』でした」
(?)
言っている言葉は理解できるが、言っている意味が理解できない。
あなたの目が点になっていることや、その理由は関心の外らしく、【法人】はそのまま言葉をつなごうとしている。
(どうしようかな)
【①:話を続けさせ、後で話の腰を折る】か、【②:最初に話をストップさせてから、ノンストップで話させる】か?
対話コミュニケーションにおいて、この選択肢が重要になることがある。
何となく①は「わからないなら最初に質問しろ」と怒られそうな気もするが、必ずしもそうではないとあなたは考えている。
話の途中で腰を折られたことがきっかけで、仲間内では説明不要と決め込んでいる事柄が、実は顧客への説得力に欠けるものだと気づく等、甘かった点が浮き彫りになることがある。
そんなときは②より①のほうが効果的だ。
あなたは、【①:話を続けさせ、後で話の腰を折る】を選択した。
この後何を言おうとしているのかがまったく不明瞭なまま、あえてしゃべらせてみた。
相談業としては、ある意味冒険的な態度だ。