青森県株式会社のケース(2)

「ライバルもずいぶん増えたけれど、客層がそれ以上に広がっていましてね」
これまでの事例からすると(といっても2件しかないが)、【法人】はこちらから求めないかぎり、常に“今”のことをしゃべってくる。
あなたはまだ何も質問していない。ということは、客層が広がっているというのは、それが事実かどうかは別として、社内ではそう認識されている現在進行形の事柄なのだろう。

(成長曲線からすれば、“客層が広がっている”のは過去の話で、今の課題は『広げた客層に向けた次の商品展開』ではないのか?)
社長が何を考えているかは不明だが、本当に「流れは来ている」のか?
むしろ、「新しい流れを作らなければならない」のに、それを忘れてしまっていないだろうか。

最初の成功体験が忘れられず、第2弾が必要になった時も同じ方法を採り続け、事業を傾かせる経営者は多い。しかし、この社長は最初の成熟期(第1期)の停滞を打破し、2度目の成長を成し遂げた実績がある。
問題はやはり、この「2度目の成長期」のきっかけは何だったのかということになりそうだ。

「それまで(第1成熟期まで)公務員ばかりだったんですけどね、民間人にも売れるようになって、そこから一気に広がりましたね」
想像していたとおり、【法人】からはそれほど深い内容が得られなかった。
逆に、第1期が公務員限定だったという点が、あなたには引っかかる。閉鎖的だった客層が解放された第2期にも興味はあるが、その前に、ビジネスがどう誕生したのか、その点を聞いてみたい。会社設立前に6年間、個人事業を営んでいたようだから、そこにもさかのぼってみたいと思った。

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