目の前に展開するゴチャゴチャした手のひらの線の中から、あなたが考える▲▲社の特徴のうち、比較的無理なく手相に転用できそうな要素を探した。
(2個か3個あればよい)
と、あなたは考えている。
要素がそれ以上増えると、トークが進めづらい。
象徴的なものが2つ、できれば3つあると『二の太刀』『三の太刀』まで用意でき、こちらから水を向けた内容に沿って相手が話してくれるので、話をつなぎやすくなる。
こういう場では、相手からとりとめなくしゃべられるのと、相手に響かないまま自分が一方的にしゃべるのとが、鑑定の品質を下げる要因のひとつになる。
キーになるポイントは必須なのだが、多すぎても良くないのだ。
手のひらから読み取れる膨大な情報の中から、どれを言葉に起こすかの取捨選択は、なにより重要だ。
すべてを言語化したらキリがないし、相談者が求めているのもそれではないからだ。