▲▲社のケース(2)vol.049

ここまでが、応募書類を作った数週間前に、あなたがネット上で知り得た表面的な情報だ。

「誰でも手に入れることができる」情報。
おそらくあなたの前任者の多くがすがってきたであろう、薄っぺらで価値のない情報だ。

いや、これだけでもかなりのことを語れるだろう。

たとえば帝国データバンクで、さらに細かな財務情報や経営者の人物像を調べられる。

それだけではない。
日経テレコンで地方紙に掲載された▲▲社の関連記事を集めたりすれば、一層うがった見方も可能だ。

…可能だが、その程度の情報なら、▲▲社では最初から持っているし、下手にうがった分だけ勘違いが甚だしくなる危険性がある。

仮に、ジョハリの窓のうち▲▲社にとって「Blind Self(自分で気づいていない)」領域のことを、公開情報から導き出せたとしよう。

しかしそれをアドバイスとして提供するには、よほどの実績や知名度でもないと相手が耳を傾けてくれない。
一般の失業者には高すぎるハードルだ。

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一方「Hidden Self(隠し事)」の領域へ踏み込んで、相手が明かしたくない事柄を聞き出すのも難しい。

だからといって、それらの代わりにあなたが選択した「Unknown Self(自分にも他人にも未知の領域)」へのアプローチが、本当に有効な手段かどうかはわからない。

むしろ、常識で考えれば、最も困難なはずだ。
もしかすると、「薄っぺらで価値のない情報」以下のことを、あなたはやらかしてしまうかもしれない。

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