宮城県株式会社のケース(9)vol.120

(社員から得た、純然たる社業のノウハウを再投資するのか?)

社業を切り回すノウハウを得、士業的専門性を金銭調達してノウハウに肉付けし、適当なタイミングで会社事業を市場に投下してシェアを獲れればその利回りは大きい。

ベンチャーキャピタル(VC)が行うスタイルに近い。

違うのは、VCは上場させた後の株式売り抜きによるキャピタルゲインの利回りを狙うため「社業を切り回すノウハウ」はVCが用意した「上場審査をパスするためのノウハウ」だということだ。

だが、宮城社の社長の狙いがあなたの考え通りなら、まだニーズも市場も顕在化していない世間に対し、手製のチーム体制を投下し、新たな市場を築き上げることも十分に可能だ。

上手く当たればその利益は圧倒的なものになるだろう。

社長は短期的な視点でのキャピタルゲインを狙っていない。

自分が企画し、颯爽と登場させた会社の株を売り抜いて資金を手にし、代わりに会社を手放すような策を弄するようなことはしないはずだ。

むしろ市場を誕生させられる潜在力を、積極的に使い回す投資効率を重視するだろう。
ゆえに、会社単位にまで育て上げたチーム力は決して手放さず、増設や再編成を目指すに違いない。

では、そうやって高めた産業界への影響力をもって、何を目論むのか?

上場後も長く存続し、成長を続けてくれる会社を次々に誕生させ、多様性に富んだ豊かな経済性をこの国にもたらしたい、とか……。

《続く》

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