岩手県株式会社のケース(11)vol.103

そこまで話の筋が通ったうえで改めて判断すると、手のひらに展開されるデータベースフィールドからあなたが感じ取った岩手県株式会社の全存在に対し、やはり『ビールの指輪』はあり得ない不協和音だ。

一時の流行を振りかざし、他の売上を阻害してまで膨張するような売上は、岩手県株式会社の手のひらの風景には似つかわしくない。

ということは、やはり打開策は存在するはずなのだ。

個々の事象にとらわれているように見えても、大きな流れとしてはそうなのだから、いずれ必ず向かうべき方向へ導かれるに違いない。

転轍機を求めて、この【法人】はあなたを訪れてきた。
あなたはそれに応えるべく、【法人】に会っている。

(そうとわかれば、今度はどうやってそれを探すか、だ)
Webの活用で行き詰ったあなたの気持ちは、再び活発になった。

存在すら不確かなものを探さなければならないのは苦痛が伴うが、在るとわかっているものが対象なら比較的楽に感じる。気持ちの持ちようが違うのだ。

出口のない袋小路にいるわけではないという確かな予感が、今まで見えなかっただけで必ず存在する突破口を探すことに、意識を集中させた。

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