青森県株式会社のケース(11)vol.081

あなたは、この局面から先の展開をいくつか思い浮かべてみた。

1.「自社事業のカギを握るメイン業務」を、これから探そうとしている得体のしれない外注先ではなく「親身な我が社」に委ねさせるよう誘導し、事実上青森社の首根っこをつかんでしまう。

2.「自社事業のカギを握るメイン業務」だけでなく、オペレーション全般を見直すためコンサルタントを入れて本格的に青森社の革新を図る。
これは青森社の株式上場を狙ったベンチャーキャピタルで、システム導入はその要素のひとつとして準備されている。

3.「自社事業のカギを握るメイン業務」を理想的な形に進化させるプロジェクトの音頭を取り、青森社の経営健全化を成功させる。
その暁に、そこまでに築いた合理的なパターンを搭載したシステムの購入という運びになる。

1は完全に期待外れ。
2は経営者の質や事業の性格によっては「有り」だが、今までの話から総合すると、青森社には適さないだろう。

3はビジネスというより慈善事業だ。
いくら相手が親身に話してくれたとはいえ、そこまでは望むべくもない理想の夢物語だ。

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