岩手県株式会社のケース(1)vol.093

「ビールの指輪」
40歳以上を対象にしたこのサービスを、あなたは知らなかった。

アミューズメント施設を経営する企業が、ビアガーデン専門の子会社を設立し、直営展開して話題になりつつあるとのことだ。

「岩手県株式会社」と名乗ったその【法人】の顔は、いつものあの男だったが、今回はまじまじと見つめてしまった。
(仮名に意味はあるのか?)
話題のサービスを展開する会社なら、あなたに社名を伏せる意味はないだろう。この男が親会社(アミューズメント)でも、子会社(ビアガーデン)でも特定は容易だ。

まあいい。ハローワーク側のそういった「設定」は無視すると決めていたはずだ。

あなたはあなたのことだけをする。
というか、ハローワークを上回る強さであなたの側の「設定」を押し通す。
今のところそれで通用しているようだから、行けるところまでこの路線でいこうと思っている。

問答無用で手のひらを見ようとしたが、次に【法人】が口にした言葉で、あなたは考えを改めた。

「私は、その指輪に使われる部品のメーカーです」

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