北海道株式会社のケース(10)vol.068

『プロフェッショナル集団を求めているから』というのは社長の願望だが、結果として起こしている行動が、【法人】そのものの基本的性格と合わないのだ。

社長といえども【法人】に内在する要素のひとつにすぎないなら、それが暴走している異常さには別の原因があるはずだが、あなたはまだそれを解明していない。

ただし、大衆人気で末永く発展できそうな印(左手小指側から薬指の根元に向かって伸びる市場線)がくっきりと存在し、北海道社の活動自体が社会との良好な関係性を築いていくのは間違いなさそうだ。

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北海道株式会社(左手)

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北海道株式会社(右手)

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今回の基本線ガイド(北海道)

  個人   【法人】
生命線 取引線(売上仕入線)
知能線 製品線
感情線 社員線
太陽線 市場(マーケット)線
結婚線 関係線
影響線 影響線

遅まきながらも【法人】が社長を誘導し、大卒にこだわる採用にブレーキをかけていけば、いずれは手のひらの状態と現実がマッチするだろうという判断だった。

(一応、先を読んだうえでの提案のつもりだが、どうやらそれだけを伝えても納得はしないということか)
【法人】にとっては、どうしても解消したい疑問だったのだろう。
というより、社員たちの総意だったのかもしれない。

こういう時の対処に、鑑定の質が問われるのだ。
用意した回答をしようとしたら、先にそれを封じられた、という状態だ。

客側の意向を無視して鑑定者の側が、「自分の答えは、もうこれに決めているから」とばかりに、説得力のない解釈を押し付けたら、当然ながら客は不満を持つ。

客の成熟度が低くて鑑定者の解釈をブロックしているだけなら、緩急を使い分けつつ当初の回答を押し通すことに意味があるが、この場合は、こだわった行動をとっているのは社長であって【法人】ではない。

【法人】はあなたと議論がしたいのではなく、あなたに質問をしているだけだ。
ごまかすわけにはいかなかった。

《続く》

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