プロフェッショナルの養成に必要な条件は、すでに整っている。
マニュアルどおりに動いてくれる人材を、じっくりと1人前に育てられる会社。
社長が切り拓いてきた過程の共有化に成功したのが、北海道株式会社だ。
個人 | 【法人】 | ||
① | 生命線 | ⇒ | 取引線(売上仕入線) |
② | 知能線 | ⇒ | 製品線 |
③ | 感情線 | ⇒ | 社員線 |
④ | 太陽線 | ⇒ | 市場(マーケット)線 |
⑤ | 結婚線 | ⇒ | 関係線 |
⑤ | 影響線 | ⇒ | 影響線 |
(人差し指と中指のちょうど真ん中に達する感情線)
自分に良く、他人にも良い関係づくりに秀でていて、思いやりにあふれている性格。
女性にこの相がある場合、よく『良妻賢母の相』と表現されることがある。
あなたの置き換えでは「感情線」は「社員線」だ。▲▲社の鑑定では実際にその解釈で間違っていなかった。
おそらく、良妻賢母の相は、社員たちを子供とした場合、しつけや教育の在り方を示すのではないだろうか。
左手社員線の先端近くから数本出ている下向き短線は、個人の場合なら「他者の気持ちに対する感受性の細やかさ」を示しているが、これは北海道社の場合いうまでもなく業務マニュアルの造りに表れている。
小指のすぐ下、外側から中心部へ真横に伸びる短線は「結婚線」だ。
これは「関係線」と置き換えることにしている。社員との関係や社会との関係といったものを示す。
綺麗に1本だけ、長くはっきりと伸びるこの形は、実に理想的だ。
もちろん、どんな関係性を目指す企業かによって理想の形は違うから、何が理想的だとは一概に言えないが、他の線やその勢いから判断すると、この【法人】の関係線はこの形が相応しいと思う。
(やはり、社員の採用が、今回の鑑定のポイントではないか)
採用方針を変更させることと、基幹システム導入話を白紙にすること。
このふたつを提案すれば、依頼を果たしたことになるだろう。
あなたがしゃべろうとした刹那、【法人】から質問してきた。
「社長はいつごろまで、この頻繁な採用を繰り返しそうですか?」
あなたは言葉に詰まった。
実はそれが、矛盾を感じつつ、どうしても答えが見出せなかった点なのだ。
関係線が綺麗に一本だけ伸びている。
互いに理解し合う安定した関係性に恵まれる特性の持ち主だと思う。
それなのに、社長が社員との関係において、その特性に反したことをし続けていることに、うまい説明がつけられない。