調べた企業情報をそのまま吐き出すのではなく、使いこなす。
それも、プロのレベルで出来なくては、相談業務従事者としては失格だ。
ちなみに、ハローワークが、プロのコンサルタントや、ファンドマネジャーにこの面談の担当を依頼しない理由は、様々に考えられる。
【法人】という摩訶不思議な存在がいるという荒唐無稽なことが、もし本当のことだとしたら、彼らとの付き合いを『商用』として捉えるのはそれら職業人(プロ)の本能といえる。
決して表に出ない企業の裏情報を知り、何らかの形で利用する可能性がゼロではなく、それでは社会に混乱をきたす危険性が高いとして、あなたみたいなアマチュアが抜擢されるのだと思う。
たしかにあなたはアマチュアだが、これまで成り行き上で、コンサル的な働きをするケースが比較的多かった。
応募書類ではその経験をアピールできずに苦しんできたが、今回はそれが活かせそうだ。
「2(本人が気づいていない=Blind Self)」の部分に踏み込むこと。
「3 本人の隠し事=Hidden Self)」へアプローチすること。
両方とも、やればできるかもしれないし、できるという自信もあるが、それをするつもりはない。
無論、1(社交、表層=Open Self)は論外だ。
あなたが、ハローワークの地下4階で、相手が【法人】と名乗ったときすぐに思いついたのは、この意味不明な「4」(自分にも他人にも未知の領域=Unknown Self)へ直接アプローチすることだった。