岩手県株式会社のケース(13)vol.105

(ところで、本当に岩手社の周囲は『平屋だらけ』か?)
工場のロケーションを完全にイメージだけで書ききってしまった。

フィクションならそれでよいが、実際に取材を受けることを考えると、事実とあまりにもかけ離れていては問題がある。

まるで、岩手社のオヤジさんが雑誌社の気を引くためだけに、虚言を弄した印象を与えかねない。

あなたは念のためGooleMapを起動させて付近の画像を確かめた。

あなたのベタな想像では、岩手社の工場は細い道を1本はさみ、堤防に張られたフェンス越しに川が見えることになっていたが、よく見ると川からは結構な距離があった。

しかし、それほど高い建物が無い地区なのはたしかで、平屋が多いという表現はギリギリセーフだと思う。
オヤジさんの年齢がそこそこ高いので、彼が子供の頃に見ていた風景ということまで考えれば、ほぼ真実と言って差し支えないだろう。

検証は終わった。

(よし、これでいこう)
この場合、文章を紙に印刷したり、USBに記録したりする必要はない。

【法人】とパソコンはリンクしている。
入力しただけで、一言一句が【法人】の記憶には残る(はずだ)。

文章中の固有名詞は、実際に雑誌社へ向けた文章を(【法人】の誘導で)作る誰かが適宜変えるとして、とにかくビジネス誌への呼びかけを実行させる。

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