月曜の朝、8時前に、あなたはすべての準備を終えた。
8時半にハローワークに連絡を入れて、そのあとすぐに▲▲社へ向かう。
携帯からかけて音が途切れたりすると厄介だから、自宅の固定電話からかけるつもりだった。
しかし、契約締結の延期を要望するとして、一体どのくらい延ばしてもらえばよいだろうか。
当然、先方もそれを訊いてくるはずだ。
欲を言えば、▲▲社が不採用と判明するまで待ってほしい。
ただ、さんざん日延べしたあげく、もしも内定が出たら、ハローワークへは顔向けができない。
さらに欲を言えば、まず今回の1次面接の結果が出るまで契約の締結は待ってもらい、次の面接に進めれば、さらに待ってもらいたい。
そうやって、もし3次くらいまで面接が実施された結果、内定になったら、その時点で断らせてもらいたい、が……
……さすがに、そんな虫のいい話、自分なら認めないと思う。
あなたは、ひたすらにハローワークの開始時間を待った。